―こんなに四季や自然の美しい国ない
皆さん日本に来てびっくりするのは、日本って春夏秋冬はっきり分かれてる。こんな自然の美しい国ないですよ。日本というのは葉っぱの広いのも多いからすごく紅葉も美しい。それで東京だけじゃなくてその他のところにも行く。そうすると日本って面白いなと思います。
例えばもし春だから長崎へ行った時、長崎弁で「なんばしよっとかいね」、簡単に言うと「何してるの」と。それから「うん、よかよか」、それは「いいよいいよ」。それから「とっとっとー?」、「とっとっとよー」というのは「写真とってるの?」、「ああ写真とってるよ」。私は今日曜日の朝9時からテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」っていうのを見てるんですよ。なぜかと言うと、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿、一反木綿が話してるのは熊本弁なんですね。長崎のことを思い出すというか。やっぱり長崎行ったとしたら、長崎に関する歌というのは実は10曲ぐらいあるんですよ。でやっぱり自慢の料理、長崎ちゃんぽんとか皿うどんとかね。とにかくまず長崎行ったら標準語話さないこと。みんな長崎の言葉で話すこと。「あー、また来たとね」、「すぐね、また来年今頃来るけん、だから待っとってー」、「うん、よかよかよかよか」。これ友達がいるからなんだんけど長崎へ来たなっていうか、それからその実感が湧くわけです。
―自分でも十分楽しんで、日本の魅力を伝えたい
京都行った時でもタクシードライバーが「金閣寺も行かはりますか?」、「お、その言葉待ってたよ」と。京都行ったら「いかがですか」とか「おこしやす」とか京都の言葉、それを聞くと来てよかったなとしみじみ思います。京都の言葉というのはすごく、なんていうのかな、柔らかい、でもよく聞いてみると大阪の言葉とよく似てるんです。「何これ、こんなけったいなもの買ってきてー」って、けったいなものってこんな変なものという意味です。だから長崎、京都、それから沖縄とかそういうところに行くということは自ら心の旅路で日本の良さというものをまず自分で十分楽しんで、そして日本の魅力ということを伝えていければと思っています。
―日本のいろんな歴史を実感できる沖縄、京都、長崎、広島
沖縄行って空港で買い物する時に商品が高いなと思ったら必ずこう言うんです。「うんじょー、いっぺい、ちゅらかーぎー」。沖縄の方言で、それは「お嬢さん、あなた美人ですね」なんですよ。「うんじょー、いっぺい、ちゅらんかーぎー」って言うと、そこでニコニコっと笑ったら少し安くしてくれる。
沖縄行ったら沖縄の有名な民謡、国際通りに「ちぬまん」という店があるんです。そこへ行ったら必ずライブハウスみたいな感じなので、沖縄の民謡の店「ちぬまん」、そこへ行ったらたっぷりと歌を聞くことができる。三線の三味線。やっぱり沖縄行ったら沖縄の良さというものをたっぷりと楽しんでください。特にエイサー。太鼓の音聞きながら。沖縄というのは島自体が博物館みたいなところです。
それでとにかく沖縄っていうのは本州から離れてるでしょ。亜熱帯の島々。だからその当時、太平洋戦争の時のひめゆり学徒隊、そういったところもありますし。自分自身で本当に学校を卒業したかなっていう疑問があったら一番いいのは、小学校、中学校、高校の卒業証書を授与するところは、本州の学校じゃなくてひめゆりの塔、そこでいろんなことを実体験してから証書をもらえばその時にみんな大人になる。本当の平和の尊さ。沖縄は行ってみると亜熱帯の島々だから、もし自分が沖縄らしさを経験したかったらドライブしない。例えば南風原(はえばる)の外科壕とか、そういうような歴史的な道を行くといいです。周り見たらまるでジュラシックパーク。こういうところにいたのかと、南風原の文化会館行った時に外科壕の中の匂いを人工的に作って、「これが皆さん当時の外科壕の匂いなんですよ。何回かそれで匂いかいでください」。でもあまりにも匂いが強烈すぎてそれやめたそうです。まさに日本のいろんな歴史を実感できるところ、それが沖縄、京都、長崎、広島ですね。俺長崎の原爆資料館行った時には昔懐かしいコーラの瓶があるでしょ、あれ曲がってたんですよ、溶けて。だから原爆資料館の中にいろんなセットがあるけど、「これゴジラのセットかな」っていう感じです。
―海外に人気の京都の魅力とは
まずやっぱり京都だったらお寺、神社、それから舞妓。だから舞妓に話する時でも昔は舞妓になるためには10年ぐらいかかる、芸子になるためにも10年ぐらいかかる、それでなんで舞妓なのかというと結局江戸時代の頃かな、京都が首都であった時にいろんな武家屋敷あったでしょ? それで武家屋敷の中でそういった大名とか代官とかが遊ぶところというか、お座敷遊び、それで舞妓という人が、芸子ができたんです。だからもし舞妓さんを見ると話したい、そういう時は思いきって、でけちらないで費用をかけて行って舞妓からいろんな話を聞いて一緒に時を過ごす。あとは街のなかで舞妓に出会ったなら絶対に舞妓の足を止めないことです。お座敷行く途中とか気を付けてください。
ただし年末年始は京都行っても舞妓はいません。一人もいない。なぜならば、みんな修学旅行の時に来て舞妓に会った、「舞妓って綺麗だな」とか「私も舞妓になりたいな」って、舞妓になってる人はみんな地方の出身者なんです。だから年末年始京都行ったって舞妓は一人もいない。あと京都弁習うのであればしっかりと京都弁習って、そしてそれを話す。とにかく有名なのが「おこしやす」、「お客様、どれぐらいビール飲まはりますか」とか。
―神社仏閣と歴史の京都
あと、なんといっても神社仏閣歩くでしょ? そのなかで実感するのが、今年は武家政権が終わって明治の後、近代の政治になってまだ152年しか時間経ってないんですよ。だから二条城なんか行くと、慶喜が大政奉還する宣言したところ、だから京都で蛤御門の変とか、いろんな戦乱があって京都は戦乱があって、新選組とか同志社大とかいろんなのがあって、とにかく京都に一週間ぐらい行ってれば「今まで自分が知ってたのはここだったんですか」というのがよくわかる。その中で修学旅行で行くとこのナンバーワンである二条城行って将軍の間、そこへ行くと狩野永徳が作ったようないろんなふすま、そこに慶喜が座ってて大政奉還。あの大政奉還とそれから桜田門外の変、あれがあったので日本は今の日本なんです。で、京都行く時は一番簡単なのはサイクリングだけど坂が多いからやっぱりタクシー一台貸し切って行くのが一番です。
大体新幹線で3時間もあれば1200年の歴史をもつ京都に行けるんです。関ヶ原の戦いで東京に移ったでしょ? 東の京都だから東京都っていうんですよ。だから関ヶ原の戦い、天下分け目の決戦、徳川と豊臣の戦いがあった、天下分け目の決戦、その関ヶ原より東だから関東、関ヶ原より東なら関西なんですよね。