―一生に一度ぐらい山好きであれば「白き神々の座」へ
山好きになったら必ずその時が来ます。それはやっぱりどうせだったら日本アルプスで我慢できる人はいないですよ。やっぱりヒマラヤの有名な山、エベレスト、アンナプルナ、それからダンラギリとか、それから日本人によく知られてる名前がマナスル、それからマカルー。太平洋戦争も終わって後、初めて日本が登山隊出した、その第一はマナスル登山隊です。
やっぱり一生に一度ぐらい山好きであれば「白き神々の座」、7000メートル8000メートルほど自分の目で見ればつくづく感じることが1つあります。それはもし1カ月半とか行った時に、あるいは雪と岩だらけ、「なんて自然って美しいんだろう」と思ってしまいます。
―「ゆっくり歩こうよ」=「ビスターリ、ビスターリ」
絶対にごみだけは捨てちゃいけないです。ごみは持ち帰る。どうしても我慢できなくてちょっと囲い作ってそこでトイレする場合もあるけど、そういう大自然の中でトイレすると人間が出したものがいかに汚いか、いかに自然が素晴らしいかというか。空気の澄み具合が全然違う。それも朝見ると空の色も全く違う。だからもし行ける機会があるんだったら一生に一度くらいは、いわゆる「ゆっくり歩こうよ」という日本語で現地の言葉「ビスターリ、ビスターリ」、「そんなに急いでどうするの、ゆっくり行こうじゃないか」っていうので「ビスターリ、ビスターリ」です。
―現地シェルパとの交流も楽しんで
それから面白い話があります。エベレスト登山隊が日本のカップラーメンとか袋ラーメン持ってきた時に「I’m hungry.」と言ってシェルパの人が食べたいと、その時にラーメン作った。でシェルパは「このラーメンどんなラーメンなんですか?」って見た時にエースコックの袋、なんとイラストがあの豚のイラスト、それ見たとたんに「No No No No No.,我々は豚を食べません」。それからもし「hungry.」と言って日本の登山隊が持って行った食事、フリーズドライ、で「さあ食べろ」って。その中にもしビーフが入ってたら「ビーフ入ってますか、No No No No.」って。なぜならばヒンズー教だから牛は神様の使い手。だから現地の人のこと考えて持っていきなさいよということですね。
―山好きなら環境や食文化の違いも大丈夫
それからとにかくほんとに山が好きじゃなかったらネパール行ったらもうびっくりするだけです。まず世界一最悪な空港、それがカトマンズ空港らしいですよ。シェルパは片言の英語が話せればそれで十分です。あとはなんといっても日本の調味料のありがたさ。もしネパール行ってネパール料理のレストラン入ったらネパールのスープだけは絶対に飲んじゃだめです。なぜかというと香辛料が凄いんですよ。